受験勉強における「ズバリ的中!」の悲劇

こんにちは、KEIです。

 

今回は、僕が大学受験生時代に
早稲田大学の某学部を受験した時の
話をします。

 

試験時間が終わって会場を出た後に、
予備校の早慶クラスで知り合った人たちが
大騒ぎをしていました。

どうやら、古文の入試問題で
ズバリ的中!があったらしいのです。

ズバリ的中!とは、

予備校のテキストや演習問題から、
同じ問題が入試本番で出題される事です。

僕らが通っていた予備校のテキストから、
同じ古文の問題が出題されたとの事でした。

 

実は…

僕は試験中も試験が終わった後も、
ズバリ的中!に気付いていませんでした。

彼らが大騒ぎしているのを見て
初めて知ったのです。

 

僕がズバリ的中!に
気付かなかった理由は以下の2つです。

 

1.予備校の授業に出席していなかった
2.古文の試験問題をほとんど読んでいなかった

 

(1.に関して)

僕は予備校の授業に出席する回数を
極限まで減らしていたからです。

 

(2.に関して)

僕の受験勉強の戦略では、
古文を「捨て科目」にしていたからです。

入試本番では古文の試験問題は
ほとんど読まずにヤマ勘で答えました。

だから、ズバリ的中!に
全く気付かなかったのです。

 

 

予備校の知り合いが
「ズバリ的中!」と騒いでいるのを見て、
僕は「しまった…」と思いました。

予備校の授業に出席するのをやめた事と
「古文を捨てる」という無茶な戦略を
立案した事を初めて後悔しました。

 

その数日後…

この早稲田大学某学部の
合格発表がありました。

 

僕は合格していました。

それに対して、
「ズバリ的中!」と大騒ぎしていた
僕の知り合いたちは全員が不合格でした。

 

僕は彼らの一人に聞きました。

以下がその時の会話です。

 

KEI:
「ズバリ的中!だったんでしょ?」

知り合い:
「ああ、ズバリ的中!だったよ。」

KEI:
「それでできたの?」

知り合い:
「いや、できなかった…」

KEI:
「なんで?」

知り合い:
「テキストの問題と同じだとは気付いたんだけど、
ほとんど内容を覚えていなかった…」

 

おそらく、ほとんどの人が
経験したことがあると思います。

「この問題見たことあるはずだけど
思い出せない…」というやつです。

 

なぜ、こんな事が
起こってしまうのでしょうか?

 

何かを上達させるためには、

1.理解する(インプット)
2.練習する(アウトプット)

の2つのステップが必要です。

 

これは、

鉄棒の逆上がりでも自転車でも、
縄跳びの二重跳びでも掛け算九九でも、

全く同じだったはずです。

 

そして、ここが
最も重要なポイントなのですが、

普通の人であれば、
「2.練習する(アウトプット)」に
より多くの時間を割かないと
上達しないはずです。

 

鉄棒の逆上がりが初めてできた時を
思い出してください。

逆上がりのやり方を
教えてもらった時間(インプット)と
その後に自分でひたすら
練習した時間(アウトプット)の
どちらの方が多かったですか?

 

掛け算九九ができるようになった時と、
二重跳びができるようになった時も同様です。

 

おそらく、普通の人であれば、

インプットの時間よりもアウトプットの時間の方が
圧倒的に多かったはずなんですよ。

 

しかし、予備校に通って
受験勉強をしている受験生たちは、
一日のほとんどの時間を
「授業を受ける事」に使っています。

つまり、一日のほとんどの時間を
「インプット」に費やしているのです。

 

このように
インプットばかりしている受験生は、
ほとんど成績が上がることはありません。

逆上がりのやり方をインプットだけしても、
逆上がりはできるようにならないのと同じです。

 

つまり、授業ばかり受けている受験生は、

逆上がりのやり方を完璧に理解しているのに、
実際には逆上がりができない人と全く同じなのです。

 

先ほどのズバリ的中!の話も
これと全く同じ理屈です。

 

彼らは毎日授業ばかり受けていて、
ほとんどアウトプットをしていませんでした。

だから、
「テキストと同じ問題だ!」と気付けても、
実際にはその問題が解けなかったのです。

 

そして、これこそが、
僕が予備校の授業に出席するのをやめた
大きな理由の一つです。

僕は、どれだけ授業の質が高くても、
授業の量が多すぎて復習する時間がなければ、
全く意味がないと思ったのです。

 

だから、僕は過去問を徹底的に分析し、
不要だと判断した授業に出席するのをやめました。

その空いた時間でさらに過去問を研究し、
捨ててもいいと判断した科目(分野)を捨てました。

 

これらは全て、
必要なアウトプットの量を確保するためです。

不要な授業に出席するのをやめて、
その時間をアウトプットに回しました。

 

捨てても合否には影響しないと
判断した科目(分野)のインプットをやめて、
その時間を重要な科目(分野)の
アウトプットに回しました。

その結果、僕は、
早慶にダブル合格する事ができたのです。

 

正直に言うと、

入試本番でズバリ的中!があった時は、
焦りました。後悔しました。

「自分の戦略は間違っていたのか?」と
不安になりました。

 

でも、数日後の合格発表を見て、
「やっぱり正しかった…」と安心しました。

古文の授業に出席するのをやめるという
自分の判断は正しかったと確信しました。

 

そして、

古文の勉強自体をやめてしまって、
入試本番ではヤマ勘で回答するという戦術も
正しかったと確信しました。

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<NU会員の皆さんへ>

僕がヤマ勘でも合格できると考えた根拠は、

NU通信の
【3】ヤマ勘で早稲田に合格する方法
【10】KEIの早稲田大学合格戦略
【11】苦手科目(分野)得点戦術

を確認してください。

NEO UNIVERSEのコンテンツ一覧はこちら

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予備校の授業の質が高い事は
僕も認めています。

 

でも、あんなに授業の量が多いと、
成績が上がる事はないと思います。

インプットの量が多すぎて
アウトプットの量が足りなくなるからです。

 

だから、僕は、
予備校の授業に出席する回数を
極限まで減らしました。

そして、インプットを効率化し、
アウトプットに多くの時間を回しました。

 

さらに、使用教材に独自の工夫をし、
合格に必要な知識だけをインプットしました。

不要な知識をインプットするのをやめ、
徹底的に勉強を効率化したのです。

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<NU会員の皆さんへ>

僕が独自の工夫をしたインプット方法は

NU通信の
【13】KEIが使ったインプット用教材

を確認してください。

NEO UNIVERSEのコンテンツ一覧はこちら

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是非あなたもこの機会に、

インプットとアウトプットの
適正なバランスについて考えてください。

 

どれだけ質の高い授業を受けていても
その復習やアウトプットの量が足りないと、

「この問題どこかで見たことあるけど、
思い出せない。答えが書けない。」

という悪夢を入試本番で味わう事になります。

 

「ズバリ的中!」とテンションが上がった瞬間に、
「でも、答えが書けない…」という絶望に変わるのです。

 

予備校の立場からしてみたら、

テキストを分厚くして
中身の情報量を増やせば増やすほど、
ズバリ的中!が起こる可能性が高くなります。

 

だから、受講生に分厚いテキストを渡し、
毎年「またズバリ的中!」と自慢をしています。

何も知らない受験生たちは、
そこに魅力を感じて予備校に入ってしまいます。

 

しかし、受験生の立場からしてみたら、

テキストが分厚くなって
中身の情報量が増えれば増えるほど、
アウトプットの時間が足りなくなって
消化不良になります。

 

だから、「ズバリ的中!」が起きても、
実際にはその問題を正解することができません。

テキストと同じ問題が出題されても、
アウトプット不足が深刻でその問題を解けないからです。

 

つまり、ズバリ的中!の数が増えれば増えるほど、
受験生はアウトプット不足になります。

その結果、本番で点数を落としまくり、
「テキストと同じ問題を解けなかった」という
精神的なショックを引きずる事になります。

 

これが「ズバリ的中!の悲劇」です。

こんな悲劇を起こさないためにも、
今のうちに適切な対応を取りましょうね。

 

 

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