【第5話】初めてつかんだ栄冠(早慶にダブル合格)

こんにちは、KEIです。

 

前回の第4話では、

僕が高校時代にしてしまった
数々の失敗についてお話ししました。

 

続いて今回の第5話では、

早慶にダブル合格するまでの
僕の経験についてお話しします。

 

 

悔恨の涙を流したあの日から
僕の東京での受験浪人生活が始まりました。

親のおかげで予備校の寮に入れたので、
高校時代とは違って30分以内で通学できました。

 

東京での新生活は
何もかもが新鮮でした。

電車に乗ってるだけでも
可愛い女の子がたくさんいました(笑)

 

「都会って最高!」

 

浪人生でもこんなに楽しいのだから、
早稲田に合格したらどんなに楽しいのか?

一年後の自分の大学生活に
期待が膨らみ続けていました。

 

そして、

このような環境を用意してくれた親のためにも
「絶対に早稲田に合格する!」と改めて誓いました。

 

ところが…

予備校生活が始まって2週間もしないうちに
僕は新たなトラブルにぶち当たりました。

 

それは、

予備校の授業が多すぎる

という事です。

 

僕は大手予備校の早慶クラスに在籍していたのですが、
その授業は朝から夕方までビッシリ詰まっていました。

僕はすぐに悲鳴をあげてしまいました。
「これを一年も続けるのは無理だよ」と。

 

一つの授業が90分なのですが、
それが午前に2つ、午後に3つありました。

朝から夕方まで一日中、
ずっと授業を受けさせられている状態です。

 

僕はすぐに疑問に思いました。

「こんなにたくさん授業を受けて、
いつ復習やればいいの?」と。

 

他の人たちは、

朝から夕方まで授業を受けて、
その後に復習をしていました。

 

つまり、朝から晩まで
ずっと勉強している状態です。

彼らの一日の勉強時間は
軽く10時間を超えているでしょう。

 

でも、それは僕には無理でした。

最初の2週間で挫折してしまい、
4月中旬には早くも行き詰っていました。

 

4月後半~5月初旬の
僕の一日は次のような感じです。

 

1限 → 寝過ごす(相変わらず朝弱い)

2限 → 出席

昼食 → 外で食べて都会の街を歩いているうちに
午後の授業に出席する気がなくなる

3限・4限・5限 → 渋谷or新宿or池袋で遊ぶ

 

これを見たら、あなたは僕の事を
「なんて意志の弱い奴だ!」と思うかもしれません。

それは否定はしませんし、
たしかに過去の僕はそうでした。

 

でも、

経済的に無理してまで僕を東京に出してくれた
親の期待に応えたいという気持ちは本当でした。

 

また、早稲田大学に合格したいという
僕の気持ちも一点の曇りもなく本当です。

本気で親の期待に応えたかったし、
本気で早稲田に合格したかったです。

 

ですが、その気持ちに偽りがなくても、
あの拷問のような授業を受け続けるのは無理でした。

毎日1限~5限まで詰まっていたわけではありませんが、
平均で1日に4つは授業がありました。

 

そうすると、90分×4=360分です。
授業だけで1日に6時間もあるのです。

じっと座っていることが苦手な僕には
もはや拷問です。

 

しかし、たしかに多くの受験生は、
それを当たり前だと思ってやっていました。

朝から夕方まで予備校の授業を受け、
その後に自習室か自宅で授業の復習をして
1日10時間以上勉強していました。

 

予備校に言われた通りに勉強していれば、
絶対に合格できると彼らは信じていました。

だから、1日10時間以上という
拷問のような勉強に耐えられたのだと思います。

 

でも、僕にはそれは無理でした。

あんなにたくさんの授業は受けられないし、
あんなにたくさん勉強しなくても合格する方法はある。
僕はそう思ったのです。

 

そもそも、授業というものは
受けるだけでは効果がありません。

授業でインプットした知識を
いつでもアウトプットできる状態にするのが重要で、
ただインプットしただけでは無意味です。

 

だから、多くの受験生は
授業が終わった後にさらに勉強するのだと思いますが、
それだと1日の勉強時間は10時間を軽く超えます。

 

でも、それは僕には無理だったので、
他の方法を考えるしかなくなりました。

僕は1日に1つ授業を受けただけで飽きてしまい、
残りの時間は遊びに行ってしまう状態だったので。

 

よくよく考えてみれば、

僕はこの2~3ヶ月前(現役時の入試直前)に、
独学で偏差値を30くらいアップさせていました。

自分の勉強法には絶対の自信がありました。

 

であれば、わざわざ勉強時間を増やしてまで、
予備校中心の勉強に変える必要はありません。

もっと効率的に受験勉強ができる
自分のスタイルに戻そうと思ったのです。

 

僕は自分が受験する予定の
全ての大学の過去問を用意しました。

そして、それらを
徹底的に分析しました。

 

その結果、

僕が当時受けていた予備校の授業の約半分は
合格のためには必要ないという事に気付きました。

 

これはある意味当たり前です。

多くの塾や予備校は
できるだけ多くお金を受講生から取りたいので、
不要な授業をたくさん押し付けてきますから。

 

普通に考えて、

大学受験で合格する程度の話で
あんなに多く授業を受ける必要があるわけがありません。

 

あの異様に多い授業数と勉強量は、
受験生のためではなくて塾や予備校のためです。

受験生が合格するために必要なのではなく、
塾や予備校の利益のために必要なのです。

 

当時の僕は
そこまで見抜いてたわけではありませんが、

あの異常な授業数をこなすのは無理だったので、
自分で過去問を徹底的に分析しました。

 

その結果、

僕が受けていた授業のうち約半分は
合格のためには不要であると気付いたのです。

 

僕はこれらの約半分の授業に
出席するのをやめようと思いました。

残りの半分だけであれば無理なく出席できるし、
自学自習する時間も十分に作れます。

 

そうすれば、1日10時間以上の
拷問のような勉強を続ける必要はなくなります。

途中で息切れせずに
1年間受験勉強をやり抜けるでしょう。

 

でも、僕はこの決断を
すぐに下すことはできませんでした。

なぜなら、両親は借金をしてまで、
僕を予備校に行かせてくれたからです。

それを考えれば、
簡単に決断できる事ではありませんでした。

 

しかし、1日4つ以上の授業を毎日、
僕が1年間受け続けるのは無理です。

精神病になってしまう可能性があるし、
間違いなく不合格になるでしょう。

 

それに、母は、
僕が良い子になって真面目に授業を受ける事を
望んでいるわけではありません。

「早稲田に合格したい!」という
僕の夢を応援するためにお金を用意してくれたのです。

 

そのように考えて(都合の良い考え方ですが)、
僕は予備校の授業の約半分に出席するのをやめました。

そのおかげで、だいぶ時間に余裕ができたので、
過去問の分析をしながら自学自習をしました。

 

そして、出席する残り半分の授業も、
自分の中での考え方を変えました。

 

「予備校の授業を受けて、
予備校に言われた通りに勉強する」ではなく、

「自分で合格のための戦略を練り、
その戦略の中で予備校を戦術として利用する」と

自分の中での予備校の授業の位置付けを変えたのです。

 

※「戦略」と「戦術」は明確に意味が違います。
(参考)http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/7769/hard2a/senryaku.html

 

僕は徹底的に過去問を分析し、
不要だと思った授業は出席するのをやめました。

反対に、使えると思った授業は、
「戦術」として利用させてもらう事にしました。

(自分が練った戦略の中での戦術という位置付け)

 

その半分の授業が必要だと思ったから
出席し続けたわけではありません。

「お金を払ってしまった」という現実があるから、
他よりも優先して予備校という戦術を使っただけです。

お金を払ってしまったという現実がなければ、
全て自学自習で対応していたと思います。

 

それからの僕の勉強のやり方は、
まず最初に過去問研究。

そこで合格のために必要な勉強を見抜き、
その勉強だけを徹底的にやっていきました。

 

それ以外は完全に無視です。

無視した分野が入試本番で出てしまっても、
痛くも痒くもありません。

 

満点を取る必要はないからです。

合格最低点を超えさえすれば
入試本番では合格できるからです。

 

必要な基礎的知識をインプットした後は、
ほとんどの勉強時間をアウトプットに使いました。

 

出席する授業の数を大幅に減らしたので、
1日の勉強時間も大幅に短縮できました。

そのおかげで、
ストレスを溜めずに1年間勉強できました。

 

成績もどんどん上がっていき、

11月の早大即応模試では英語の偏差値は76、
日本史の偏差値は79だったと記憶しています。

 

この頃、僕の中で、
心境の変化が起こっていました。

ずっと早稲田一筋でしたが、
「慶応も受けてみよう」と思い始めたのです。

 

僕は予備校の授業の出席数を減らしたおかげで、
時間的な余裕を手に入れる事ができていました。

そして、その空いた時間を
自学自習や息抜きに充てていました。

 

息抜きをする時は
渋谷や原宿・新宿・池袋などで遊んでいたのですが、

そこで知り合った女子大生たちが、
「慶応って超カッコイイ!」と言っていました(笑)

 

それまでの僕は、

「俺みたいな田舎者は慶応にはふさわしくない」
とずっと思っていました。

(だから、ずっと早稲田志望でした)

 

でも、数ヶ月間東京で生活したことによって
そのコンプレックスが小さくなっていたのです。

そして、今はどうなのかわかりませんが、
当時は圧倒的に慶応の方が
女子からの人気があったという気がします。

 

なので、慶應義塾大学も
一学部だけ受験することにしました。

その一学部を看板学部である
経済学部にしました。

 

第一志望は早稲田大学教育学部。
第二志望は慶應義塾大学経済学部。

僕の心は決まりました。

 

勉強の進み具合・成績。

ともに順調。
もはや死角なし。

受験よ、早く来い!

 

そのまま順調に勉強は進んでいき、
年が明けました。

1月に軽い食中毒を起こして
病院に運ばれるというトラブルがありましたが、
すでにかなりの余裕があったので、
落ち着いて療養できました。

 

2月に入って、

中央大学商学部
学習院大学経済学部
慶應義塾大学経済学部
早稲田大学教育学部
早稲田大学商学部
早稲田大学社会科学部

と次々に合格していきました。

 

特に、慶應義塾大学経済学部は、
試験時間終了とともに合格を確信して
会場の外に出た瞬間に母に電話しました。

 

僕「合格したよ」

母「えっ?! もう発表されたの?」

僕「今日は試験だけ。発表は数日後。」

母「じゃあ、なんで合格したってわかるの?」

僕「わかるよ。あの出来で落ちてるわけがない。」

 

電話でこのような会話をした事を
今でも覚えています。

母も忘れられないそうです(笑)

 

一年前に不合格になった
早稲田大学教育学部・商学部も、
自己採点をしてみたら余裕でした。

 

反対に、かなりヤバかったのは
中央大学商学部です。

試験が終わった時は、
「マジで落ちた…」と思って
泣きべそをかいていました(苦笑)

 

「明治や中央に落ちて慶応だけ合格する人がいる」

という話を僕はよくしますが、
僕自身も危うくそうなりかけました。


僕の場合は、
早稲田と学習院にも合格しているので、
「慶応だけ合格する」には当てはまりませんが…

 

僕が中央大学に落ちかけた原因は、
過去問を全く見ていなかったからです。

というか、受験要項さえ
ほとんど見ていませんでした。

もともとは、中央大学を
受験するつもりはなかったからです。

 

なので、中央大学の
英語の試験時間が80分である事を知らずに受験し、

70分が経過して「あと20分ある」と思っていた時に
「残り10分です」と言われてパニックになりました。


他の大学がほとんど90分なので、
中央大学も90分だと思い込んでいました。

そのパニックから抜け出せずに、
他の科目の出来も最悪だったのです。

合格通知が届いた時には目を疑いました…

早稲田の教育・商・社学と慶応の経済は
徹底的に過去問を研究し尽くしていましたので、
全く問題なく合格できました。

 

この勉強方法を現役時代にやっていれば、
早慶ともに3ヶ月で合格できたと後悔しています…

この方法で高3の11月くらいから勉強を始めていれば、
たぶん普通に合格していたと思います。

 

ところで…

 

この時、僕にはまだ試練が残されていました。

早稲田大学教育学部と慶應義塾大学経済学部の
どちらに進学するか決めなくてはいけなかったからです。

 

どちらも子供の頃から
憧れ続けていた大学でした。

僕にとっては
雲の上の存在でした。

まさか、自分がどちらかを
蹴らなくてはいけなくなるとは思いませんでした。

 

結局、僕は、

慶應義塾大学経済学部に
入学することを決めました。

 

成績は上がり続けたのに
不合格になってしまった高校入試

3年間ほとんど勉強することなく
当然不合格になった1回目の大学入試

 

これらの失敗を乗り越え、
早慶にダブル合格したことで、
僕は初めて栄冠をつかむことができました。

 

「塾や予備校の授業についていけない」
「自分は頭が悪い。成績が上がらない」

そう悩んでいる受験生がとても多い気がします。

 

でも、経験談から僕は自信を持って言えますが、
塾や予備校の授業についていけなくても合格できるし、

というか、そもそもついていく必要がないし、
あんなに勉強しなくても合格できます。

 

塾や予備校は、
受講生からできるだけ多くの授業料を取るために
不要な授業をたくさん受けさせているだけです。

 

だから、僕みたいな凡人は、
塾や予備校のカリキュラムに従っていると
必ず消化不良になります。

毎日あんなに勉強できないですから。

 

勉強が大好きな優等生は
あのやり方でいいのかもしれません。

塾や予備校で与えられた
大量のカリキュラムをやればいいのでしょう。

 

でも、僕みたいな凡人は、
あの方法では合格できないと思います。

凡人が優等生と同じ方法で勉強していては
差をつけられる一方で合格が遠ざかるでしょう。

 

よく僕の勉強法は

「非常識」と言われます。
「異常だ」と言われます。

 

でも、僕自身は、
凡人が合格するための
凡人にふさわしい方法を考えただけであり、
ごくごく普通な方法だと思っています。

僕に言わせれば、
普通の頭脳を持った凡人に対して、
あの異常な数の授業を受けさせる塾や予備校の方が
よっぽど非常識だと思いますよ。

 

また、過去に「入試マスタープログラム」で
僕の思考と受験勉強の戦略を公開してきましたが、

偏差値10以上アップの教え子が続出したので、
僕の勉強法が非常識ではない証明だと思います。

 

「入試マスタープログラム」は
過去に開講していた僕の独自講座です。

現在は「NEO UNIVERSE」という企画で
僕の思考と受験勉強の戦略を教えています。

 

塾や予備校で成績が上がらなかったとしても
それだけで諦めるのはやめましょう。

効果的な「戦略」を立案して自学自習をすれば、
短期間でも大きく成績は上がるからです。

 

うまく成績が上がらずに悩んでいる受験生に
今回の体験記が少しでも参考になれば幸いです。

 

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