こんにちは、KEIです。
「受験勉強なんか楽勝!」
そう思える秘訣について
今回はお話ししたいと思います。
そう思えれば恐れることなく、
受験勉強に集中できますからね。
今回も事例を挙げながら、
話を進めていきたいと思います。
先日の記事では、
「第4次川中島の戦い」について
お話ししました。
実は、川中島の戦いは、
第1次~5次まで計5回ありました。
あまり知られていませんが…
第4次以外の4回は、
両軍にらみ合っただけか、
小競り合いを起こしただけでした。
だから、「川中島の戦い」と言えば、
両軍合わせて8,000人以上の死者を出した
第4次川中島の戦いを指す事が多いです。
(※)
武田信玄と上杉政虎の一騎打ちが
行われたという伝説もあります。
第1次~5次までの川中島の戦いを
簡単にまとめてみましょう。
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<第1次合戦:更科八幡の戦い>
1553年:武田晴信 VS 長尾景虎
<第2次合戦:犀川の戦い>
1555年:武田晴信 VS 長尾景虎
<第3次合戦:上野原の戦い>
1557年:武田晴信 VS 長尾景虎
<第4次合戦:八幡原の戦い>
1561年:武田信玄 VS 上杉政虎
<第5次合戦:塩崎の対陣>
1564年:武田信玄 VS 上杉輝虎
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武田晴信は1559年に出家して、
「武田信玄」と改名しました。
「上杉謙信」の名で知られる武将は、
元々は「長尾景虎」という名前で
越後守護代・長尾為景の次男です。
病弱だった兄・晴景の養子になって、
長尾家の家督を相続しました。
そして、その後、
関東管領・上杉憲政の養子となって、
関東管領職と上杉家の家督を相続しました。
(その時に「政虎」と名を改める)
さらに、その後、
将軍・足利義輝から一字を賜り、
「輝虎」を名を改めました。
第1次合戦~第5次合戦までに何回も
名前が変わっているのはそのためです。
今回の話で僕は何を伝えたいのか?
「武田信玄と上杉謙信は生涯のライバル」
このような事がよく言われていますが、
計5回の川中島合戦の時の名前を見てみると、
「武田信玄」という名前の武将と
「上杉謙信」という名前の武将が戦った事は
一度もなかったという事です。
だから、次のような
問題を作ることもできます。
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【問題】
両軍合わせて8,000人以上の死者を
出したと言われている第4次川中島の戦い。
(1561年)
この時、海津城に駐屯していた
武田軍の総大将は武田信玄。
では、妻女山に駐屯していた
上杉軍の総大将の名前は?
【答え】
上杉政虎
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「上杉謙信」と回答した人は不正解です。
1561年当時には、
「上杉謙信」という名の武将は
存在していませんでしたから。
また、次のような問題を
出題する事も可能です。
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【問題】
この第4次川中島の戦いでは、
武田軍は「キツツキ戦法」という作戦で、
上杉軍を攻撃しようとした。
これを信玄に献策したと言われている
武田家の重臣は誰か?
【答え】
馬場信春
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【問題】
この「キツツキ戦法」は
上杉軍に完全に見破られていたが、
これを見破ったとされる上杉軍の軍師は誰か?
【答え】
宇佐美定満
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【問題】
第4次川中島の戦いで
武田軍が駐屯していた海津城。
この城の城代は誰か?
【答え】
高坂弾正昌信
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日本史を選択している人は
青ざめているかもしれません。
おそらく一問もわからないでしょう。
でも、安心してください。
絶対にこんな問題は出ませんから。
こんな問題が出ない理由は単純です。
正解できる人がほぼゼロだからです。
入試問題というのは、
合格者と不合格者をわけるために
出題している問題です。
だから、必ず一定の人数が
正解できる問題を出す必要があります。
誰も正解できない問題を出してしまうと
その問題には何も意味がなくなるからです。
正解者がほぼゼロになる問題を
出題しようと思えばいくらでも出題できます。
上記のような問題を作ればいいだけですから。
でも、それでは入試問題としては
全く役割を果たせなくなります。
正解者がほぼゼロになってしまったら、
合格者と不合格者をわけられないからです。
つまり、「入試問題」というものは、
必ず一定の人数が一定の点数を
上回るように作成しているのです。
合格最低点が毎年ほぼ一定になるように、
一定の人数がその点数を必ず上回るように
問題を作成しているのです。
もっとはっきり言ってしまえば、
「わざと手加減して問題を作成している」
という事です。
問題を難しくしようと思えば、
いくらでも難しくできるところを
あえてそうしていないのです。
トータルで見れば、
必ず一定の人数が一定の点数を上回るように
わざと手加減して問題を作っています。
こんな手加減して作ってくれている問題を
なぜ恐れる必要があるのでしょうか?
そして、その「一定の点数」は、
過去問題集を見れば一発で分かります。
合格最低点は毎年ほぼ一定の水準で
推移しているはずですから。
つまり、その点数が、
その大学や高校が合格者たちに
取らせたい点数なのです。
だから、受験生の立場からすれば、
必ずその点数以上を取れるように
調整しておけばいいだけです。
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必ず一定の人数が一定の点数を上回るように
わざと手加減して入試問題は作られている
その大学や高校が取らせたい一定の点数は
過去問題集を見れば一発で分かる(合格最低点)
その大学や高校が出題してくる問題の傾向も
過去問を研究すれば知ることができる
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これだけの条件がそろっていて
なぜ受験を恐れる必要があるのでしょうか?
過去問を見れば全てわかるんですよ。
これが僕が
「過去問研究を超重要視している理由」
でもあります。
僕が予備校の授業に出席するのをやめて、
過去問研究を徹底的にやったのも分かるでしょ?
その大学や高校が
合格者に取らせたい点数もわかっている。
その大学や高校が
出題してくる問題の傾向もわかっている。
しかも、その入試問題は、
わざと手加減して作ってくれている。
こんなに楽勝な事が他にありますか?
野球でもサッカーでも将棋でも、
絶対に相手は手加減してくれませんよ。
手加減してくれている相手と戦える事は、
僕は受験以外には思い浮かびません。
でも、多くの受験生たちは、
今回僕が話したような事を全く考えていません。
だから、受験勉強は難しいと思い込み、
必要以上に恐れながら勉強をしています。
そんな状態では成果は出ないですよね。
恐がりすぎると縮こまってしまって
本来の自分の力の半分も出ないですよ。
だから、僕は今回の話をしました。
恐れずに伸び伸びと勉強すれば、
本来の自分の力を出し切れますから。
頑張ってください!