こんにちは、KEIです。
前回の記事に続いて、
今回も5月6日の阪神-広島戦の
話をしたいと思います。
この試合は5回の表までに
先攻の広島が9点を先に取って、
一方的な展開でした。
その後に後攻の阪神が
5回裏に1点、6回裏に7点、
7回裏に3点、8回裏に1点を取り、
大逆転勝利を収めた試合です。
(阪神12-9広島)
今回話をしたいのは、
阪神が3点を取った7回の裏です。
このイニングが始まった段階では、
阪神はまだ8-9でリードされていました。
7回裏。得点は8-9。
1死1・2塁で打者は6番鳥谷。
1打同点・逆転のチャンスです。
でも、鳥谷の打球は
平凡なセカンドゴロ。
阪神ファンのため息が
聞こえてきそうでしたが、
この打球をなんと
セカンドの西川がエラー。
これを見た阪神の
3塁コーチャー・高代延博コーチは、
2塁走者の江越に本塁突入を指示します。
俊足の江越は3塁を回って、
ホームにヘッドスライディング。
広島はセカンドがエラーした後、
すぐにショートがカバーしてバックホーム。
本塁は際どいタイミングでしたが、
審判の判定はセーフ。
阪神は9-9の同点に追いつき、
甲子園球場は阪神ファンの声援で
熱狂のるつぼと化していました。
しかし、この判定を不服とした
広島の緒方監督がビデオ判定を要求。
審判団が集まって協議し、
ビデオ判定を始めました。
5分経っても10分経っても、
このビデオ判定が終わりません。
かなり際どいタイミングだったので、
なかなか結論を出せなかったのでしょう。
こうして試合が中断している間、
3塁ベースの近くで阪神の高代コーチが
地面に膝をついて頭を抱えていました。
おそらく、本塁に突入させた
自分の判断が正しかったのかどうか、
悩んでいたのだと思います。
約20分の中断後、審判団が出てきて
マイクを持って説明を始めました。
結論としてはアウト。
判定が覆ってしまったのです。
阪神ファンは絶望しました。
9-9の同点だと思っていたのに、
8-9になってしまったのです。
さらに、1死1、2塁が
2死1、2塁になってしまいました。
本塁突入を指示した高代コーチは
どんな気持ちだったのでしょうか?
得点は8-9。
2死1、2塁で試合再開。
バッターボックスには、
7番の糸原が向かいました。
でも、この試合はまだ、
ドラマが終わっていませんでした。
2球目を打った糸原の打球が
1、2塁間を抜けたのです。
前進守備のライトが
さらに前に出てきました。
しかも、広島の右翼手は
強肩の鈴木誠也。
本塁生還は難しそうだが、
一体どうするのか?
ここで阪神タイガースの
3塁コーチャー・高代コーチは、
また躊躇なく2塁走者の中谷に
本塁突入を指示します。
中谷は本塁に向けて激走。
鈴木誠也は懸命のバックホーム。
またかなり際どいタイミングでしたが、
判定はセーフ。9-9の同点。
今度は、広島の緒方監督は
ベンチから飛び出してきませんでした。
9点を先に取られたタイガースが、
やっと広島に追いつきました。
この後すぐに8番の梅野が、
勝ち越しのタイムリー3塁打を放ちます。
得点は11-9。結果的にこの1打が、
勝負を決める1打となりました。
僕が今回話したかったのは、
この高代コーチの勇気ある判断です。
少し前に自分の判断で
本塁突入に失敗して同点の機会を逸したのに、
またすぐに本塁に突入させました。
もし、またアウトになったら、
同点に追いつけないだけでなく、
3アウトチェンジです。
つまり、その後の梅野の
タイムリー3ベースも出ませんので、
スコアは8-9のままという事です。
こうなってしまったら、
かなり高い確率で阪神は負けたでしょう。
そして、またマスコミが大騒ぎし、
高代コーチを戦犯扱いしたかもしれません。
でも、高代コーチは
消極的になりませんでした。
躊躇なく2塁走者の中谷に、
本塁突入の指示を出しました。
中谷が良くリードを取れていた事、
右翼手・鈴木誠也の守備位置を見て
思い切って決断したそうです。
試合後のマスコミの取材では、
「躊躇なく指示を出しましたね?」
という問いに対して、
「僕が躊躇したら選手は走れないから」
と答えていました。
右翼手の鈴木誠也は強肩。
もし、もう少しだけでも
前進して守備を敷かれていたら、
本塁突入は無理だったと
冷静に振り返っていました。
僕はその高いプロ意識と
勇気に感激しました。
スゴすぎる!
失敗した時の事なんか
全く考えていない。
ただ、味方の走者のリードと走力、
敵の守備位置と肩の強さを判断して、
思い切って指示を出している。
出来る限りの準備はする。
これは大前提。
でも、その後は、
確実に成功できる正解なんか
存在しない。
だから、自分の責任で
躊躇なく思い切って判断する。
その勇気に感激しました。
これは受験勉強でも
全く同じだと思います。
長い受験勉強期間中には、
決断をしなくてはいけない時が
何回もあるでしょう。
出来る限りの準備をするのは
当たり前の事です。
でも、どれだけ準備をしても、
確実に成功できる正解は存在しません。
そういう時に、躊躇なく、
思い切って決断ができるかどうか?
これが重要です。
決断できない人間に未来はありません。
受験生時代の僕もそうでした。
当時の僕の受験勉強のやり方は
普通の人が聞くと「えっ?」と言います。
かなりリスキーだからです。
「捨て科目」とか作ってますからね。
でも、当時の僕は、
出来る限りの準備をした上で、
「これが最善だ」と判断しました。
僕は「優等生の勉強法」に
挫折してしまったからです。
予備校の授業も
数が多すぎて出席できなかったし、
参考書や問題集を使った勉強も
量が多すぎて僕には無理でした。
だから、僕に残された方法は、
「勉強する範囲を絞り込む」だけでした。
過去問を徹底的に研究し、
必要だと思った事だけを勉強して、
それ以外は全て捨てたのです。
当たり前ですが、
勉強量を減らす事にはリスクがあります。
でも、このリスクを背負わないと、
僕には合格する方法がなかったのです。
その他の方法には
僕は挫折してしまったのですから。
僕の目から見たら、
今主流とされている勉強方法は、
全てが「優等生の勉強方法」です。
勉強量が多すぎて、
世の中の圧倒的多数派である
僕みたいな凡人には無理な方法です。
だから、僕らのような凡人は、
リスクを負って他の方法を選択しないと
難関大学には合格できないと思います。
でも、多くの人は、
リスクを背負おうとしません。
勉強量を増やす根性もなければ、
リスクを背負う覚悟もない。
だから成績が上がらないのだと
思います。
勉強量を増やして全て勉強して
安全な道を進むのも一つの方法だと思います。
僕はそういう優等生にはなれませんが、
合格するための一つの方法である事は
間違いありません。
でも、僕みたいな凡人で、
優等生型の大量の勉強ができないのであれば。
その場合は覚悟を決めて
リスクを背負うしかありません。
だから、僕は「NEO UNIVERSE」で、
僕の受験勉強の戦略を公開しています。
僕がどんな考え方をして、
どんなリスクを背負ったのかを
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勉強するのをやめて
捨ててしまった科目も公開していますし、
その科目を捨てても
合格できると考えた根拠も話しています。
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初めて聞いた人には
刺激が強いのかもしれませんが、
よく考えてみれば
当たり前の内容だと思います。
合格のために必要な事を逆算して、
それをひたすらやってるだけですから。
逆の言い方をすると、
合格のためには不要だと判断したものを
削っただけなんです。
実際、多くの人が、
「たしかによく考えてみれば、
当たり前の事ですよね…」
と言いますし。
でも、当然ですが、
リスクを負う必要はあります。
勉強量を減らすわけですから。
とは言っても、
勉強量が多すぎて挫折するよりは、
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とりあえず授業に出席しているだけ。
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どれだけ準備をしても
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