自習室で耳栓つけて勉強するのはヤバイ

こんにちは、KEIです。

 

「官渡の戦い」を知っていますか?

中国後漢末期の200年に官渡において
曹操と袁紹の間で行われた戦いです。

 

この戦いについては様々な説がありますが、

中国のドラマ
「三国志 Three Kingdoms」を参考にして
今回はお話ししたいと思います。

 

この戦いでの両者の兵力は、

曹操軍:約 7万
袁紹軍:約70万

と言われています。

 

誇張されている可能性はありますが、
袁紹軍が圧倒的に有利だったのは
間違いのない事実だったと思います。

しかし、この戦いで曹操は袁紹軍を破り、
「三国志」の主役になっていきます。

 

「三国志 Three Kingdoms」では、

まずは曹操が袁紹に対して
和睦の交渉を持ちかけています。

曹操には不利で袁紹には有利な条件、
「和睦」というよりは「降伏」に近い条件で、
曹操は和睦の交渉を開始しました。

 

袁紹は曹操よりも
圧倒的に多くの兵力を持っていたので、
曹操を甘く見ていました。

自分にとって有利な和睦の条件であっても、
さらに欲張って交渉を続けました。

 

これこそが曹操の狙いでした。

袁紹に有利な和睦の条件を出しながらも、
袁紹が完全に満足はしない中途半端な条件を出して
交渉を引き延ばしていたのです。

 

なぜ曹操は交渉を引き延ばしていたのか?

曹操は和睦をするつもりはありませんでした。
戦闘が始まる時刻を遅らせるのが狙いだったのです。

 

曹操は陽が傾くのを待っていました。

曹操軍は東向きに陣を布き、
袁紹軍は西向きに陣を布いていたからです。

袁紹軍の陣営に西陽が差しこみ、
眩しくて戦いにくくなるのを待っていたのです。

 

和睦の交渉は長引き、
だいぶ陽が傾いてきました。

袁紹軍に強く西陽が差して、
兵士の目をくらまし始めました。

 

これを見た曹操は
一方的に和睦の交渉を打ち切りました。

そして、すぐに戦闘開始を告げました。

 

まず曹操軍は敵陣に向けて
一斉に矢を射かけました。

袁紹軍の兵士は西陽で目がくらんで、
これを避けることができませんでした。

 

大混乱を起こす袁紹軍に対して、
曹操軍は総攻撃を仕掛けました。

和睦の交渉をしている間に
曹操は敵の背後に兵を回しておいたので、
袁紹軍は前後左右から攻撃を受けました。

 

この初戦で袁紹軍は大打撃を受けて、
圧倒的有利な状況が一変しました。

この後、曹操は袁紹軍の兵糧を焼き払い、
この戦いの勝利を決定的なものにしました。

 

ドラマ「三国志 Three Kingdoms」の
この描写が正確なのかどうかは僕は知りません。

でも、曹操が天才的な才能を持っていて、
このシーンでそれを垣間見られたのは間違いありません。

 

曹操の天才的な才能とは、

・圧倒的な兵力を持ち油断していた袁紹に対して
有利な和睦の条件を出してさらに油断をさせ、
その間に兵を敵の背後に回らせた事

・和睦の交渉中に美女を敵陣に遣わし、
酒を振る舞って袁紹軍の士気を下げた事

 

そして、最もスゴかった事は、

・袁紹軍に強く西陽が差すのを待って
天の時を味方につけた事です。

 

 

これは受験でも同じです。

天の時を味方につければ
これ以上に心強い事はありません。

 

では、どうやって受験で、
天の時を味方につければいいのでしょうか?

 

受験シーズンは
1月~3月の間ですよね。

入試の最も多い日程は
2月だと思います。

 

入試本番は2月。

この時期に天の時を味方につけるとは
どのような事があると思いますか?

考えてみてください。

 

僕はこう考えました。

入試本番が2月で寒い時期であれば、
風邪をひいている受験生が多いであろうと。

 

つまり、試験会場は、

咳をしている人や
鼻水をシュンシュンさせている人がいて
うるさくなるという事です。

 

そして、他にも、

人が集まる場所には必ず変なヤツがいて、
うるさかったり目障りだったりします。

 

であれば、神経質な受験生は、
入試本番では力を出せないでしょう。

少しの音や障害物に集中力を乱され、
いつもの半分も力を出せないのではないでしょうか。

 

「冬 = 風邪をひいている人が多い」という
天の時を敵に回しているからです。

官渡の戦いで西陽が眩しくて
力を発揮できなかった袁紹軍のように。

 

反対に、曹操は、
西陽が差せば西向きに布陣している袁紹軍は
眩しくて戦いにくくなるという事を利用しました。

だから、僕も、
入試本番では風邪をひいている人が多いので、
その咳や鼻水の音を味方につければいいと考えました。

 

よく僕は、

「自習室で耳栓をつけて勉強している奴はバカだ!」

と言っています。

 

なんで耳栓をつけるんですか?

せっかく周りの人たちが、
咳をしたり、鼻水をシュンシュンさせたり、
ペンをカチカチならしたり、何か落としたり、
色々な音を出してくれてるんですよ。

 

普段からそれらの音をたくさん聞いて、
今のうちに慣れておけばいいじゃないですか。

そうすれば、本番でそのような音がしても、
あなたの集中力は全く乱れませんよ。

 

少しの音で集中力を乱してしまう
とても神経質な人は必ずいます。

そういう人は高い学力を持っていても、
入試本番では力を出せません。

 

でも、自分はそのような音に慣れておけば、
自分より学力は高いのに神経質な人たちに勝てます。

これが「天の時を味方につける」という事です。

 

にもかかわらず、

自習室や図書館で勉強する時に
わざわざ耳栓をつける人がたくさんいるんですよ。

そういう人って学力は高いかもしれないけど、
本番では力を発揮できないでしょうね。

 

敵の10倍の兵力を持っていたとしても、
「天の時」を敵に回したら勝てませんから。

官渡の戦いで敗れた袁紹軍のように。

 

最後に念のために一言。

「今のうちに音に慣れておく」と言うと、
マクドナルドなどで勉強を始める人がいます。

 

それって意味ないと思いますよ。

音の質が全く違いますから。

 

「人の話し声」に慣れたって
全く意味がないでしょう。

試験会場で堂々としゃべってる人なんて、
絶対にいるわけがないですから。

(そんな人がいたら退場させられます)

 

試験会場のように静まり返った場所で、
咳や鼻水の音がするから集中力が乱れるんですよ。

マクドナルドで
人の話し声などの大きな音に慣れたとしても、
本番では全く役に立ちません。

 

だから、僕は、

自習室や図書館などを利用する事を
強くオススメしています。

(もちろん耳栓なしで)

 

あのような場所では、
静まり返った中で小さな音がします。

試験会場に似ています。

 

あとは、何回も言っていますが、
模試をたくさん受ける事ですかね。

本番に近い環境で予行練習できますから。

 

学力が高いだけでは合格できません。

「天の時を敵に回したら敗北する」と
歴史が教えてくれてるじゃないですか。

 

今からそれを考えて準備している人と
何もしていない人とでは大きな差がつくでしょう。

自習室で耳栓をつけて勉強している人は、
「天の時を敵に回している」と言えると思います。

 

 

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