【第3話】KEIが高校入試で失敗した本当の理由

こんにちは、KEIです。

 

前回の第2話を公開した後、

「KEIさんが高校入試で失敗してしまったのは、
過去問演習をしなかったからではないでしょうか」

という鋭い指摘が複数ありました。

 

おそらく、上記の指摘をしてくれた人たちは、
僕の過去の情報発信を真剣に受け取っていた人か、

あるいは、他の素晴らしい指導者から
教えてもらえたのかもしれません。

 

たしかにその通りです。

過去問演習を全くしなかった事も、
僕の不合格の重大な要因だったと思います。

 

でも、これだけだと、
僕の過去の情報発信と全く同じです。

それではつまらないと思いますので、
今回は少し違う角度からお話しします。

 

 

中学時代の僕には、

「記憶のメンテナンス」という意識が
全くありませんでした。

 

どういう事かというと、

「覚えた知識は必ず忘れるものであり、
忘れた後にどうやってケアするのか?」

という意識が全くなかったのです。

 

「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか?

 

人間は覚えた事を

20分後には42%忘れ、
1時間後には56%忘れ、
1日後には74%忘れ、
1週間後には77%忘れる。

引用元:エビングハウスの忘却曲線 – フリー・アカデミー

 

ヘルマン・エビングハウスが行った多数の実験から、
上記の結果が導き出されています。

 

この忘却曲線に
頭の良い・悪いは関係ありません。

どんな人であっても
上記のように忘れていくのです。

 

「暗記が苦手です。頭が悪いのでしょうか?」

と言ってくる人がいますが、
頭の良し悪しは全く関係ありません。

普通の人間であれば忘れるのが当たり前であり、
復習をする事でしか解決できないからです。

 

つまり、成績の良い人は、
忘れた時に復習をして覚え直しています。

反対に、成績の悪い人は、
忘れた時に「自分は頭が悪い」と考えてしまい、
自分で自分のモチベーションを下げています。

 

であれば、対策方法は一つ。

「忘れるのが当たり前」と
最初から思っていればいいのです。

 

そうすれば、

忘れてもモチベーションは下がらないし、
当然の事のように復習できます。

 

僕が大学受験の時にしていた事ですが、
忘れてしまった時には「ラッキー!」と考えていました。

なぜなら、今忘れないで入試直前に忘れてしまったら、
もっと大変な事になっていたからです。

 

だから、

「今忘れたのはラッキーだ!」
「今覚え直せばもっと長く記憶が定着するぞ!」

と考えるようにしていました。

そうすればモチベーションが下がることなく、
暗記作業をやり直せるからです。

 

ですが、中学時代の僕は、
上記の事を知りませんでした。

教えてくれる指導者も
一人もいませんでした。

 

さらに悪い事に、当時の僕は完全に天狗状態で、
「俺は天才だ」と勘違いしていました(苦笑)

なので、覚えた事を忘れるなんて
自分には関係ない事だと思っていました。

 

では、なぜ、僕はそんな状態だったのに、
中学の3年間成績が上がり続けたのか?

 

その理由は、学校で受けていた定期テストや
塾で受けていた模試の試験範囲が狭いからです。

定期テストに比べれば模試の範囲は広いですが、
それでも入試問題よりはかなり狭いですよね。

 

僕が通っていた塾では、
定期テストや模試の範囲に合わせて
授業が行われていました。

だから、その授業の内容を確実に消化してさえいれば、
定期テストや模試で成果を出すのは簡単だったのです。

 

しかし、入試となると、
全く話が別になってきます。

入試に出題される3年間分の試験範囲を、
入試の直前に全て塾でやるのは不可能だからです。

 

であるからこそ、必ず自分で
「記憶のメンテナンス」をする必要があります。

過去の定期テストや模試で完璧だったとしても、
定期的にメンテナンスをしないといけません。

 

ですが、ずっと塾に行っていた僕には、
記憶のメンテナンスをする時間はありませんでした。

というか、そもそも、
「記憶のメンテナンスが必要」という
発想すらありませんでした。

 

そんな事を教えられたこともなかったですし、
自分は天才だと思い込んでいましたから(苦笑)

 

当時の僕は、定期テストでは5科目で490点以上、
模試では偏差値80以上の成績を出していました。

 

しかし、それくらい得点できていた分野であっても、
入試直前までには忘れてしまっていたのです。

一年以上前に勉強した分野もありますからね。

 

だから、試験範囲が狭い定期テストや模試では
上記のような成績を出せていたとしても、

試験範囲が広い入試では、
全く対応ができなかったのです。

 

今考えれば当たり前の話なのですが、

当時の僕は「俺は天才だ!」と勘違いし、
「記憶のメンテナンスが必要」という発想が
全くありませんでした。

また、塾でも学校でも、
それを教えられたことはありませんでした。

 

学校や塾の授業は、基本的に、
一度やったらやり直しはありません。

繰り返しやってくれたとしても、
2回くらいが限度ではないでしょうか。

 

しかし、人間は2回でも3回でも、
それ以上の回数でも忘れ続けます。

忘れる度に記憶のメンテナンスをしないと
範囲が広い入試問題には太刀打ちできません。

 

僕はこの記憶のメンテナンスを全くしないまま、
高校入試に突入してしまったのです。

過去の自分の成績を頼りにして慢心し、
ずっと同じパフォーマンスができると勘違いしていました。

 

そして、入試の数日前に、
以前と同じパフォーマンスができない事に気付き、
パニックになってしまったのです。

 

この記憶のメンテナンスを
とても簡単にやれる方法があります。

それが「過去問演習」です。

 

過去問は当然ですが、
全試験範囲から出題されています。

だから、過去問演習をする習慣をつけておけば、
定期的に記憶のメンテナンスができます。

 

さらに、過去問演習では、
受験校の出題形式に慣れることもできるので、
一石二鳥なわけです。

 

この過去問演習こそが、
僕が大学受験で合格できた最大の要因です。

当時の僕は、過去問演習を
最重要事項として位置付けていました。

 

この経験があったので、

僕は「入試マスタープログラム」で
過去問演習の重要性を教え続けました。

 

「入試マスタープログラム」とは、
僕が過去にやっていた独自講座です。

現在は「入試マスタープログラム」ではなく、
「NEO UNIVERSE」で僕の戦略・思考を教えています。

 

※※

高3の4月の時点で英語の偏差値が20台でありながら、
2ヶ月で英語の偏差値を40近くアップさせて
難関国公立大学(理学部)に現役合格した教え子も
「入試マスタープログラム」の受講生です。

彼も早い時期から
過去問演習を徹底的にやりました。

実際に彼がどのように
記憶のメンテナンスをしていたのかについても
「NEO UNIVERSE」の中で解説しています。

 

つまり、入試で合格するためには、
記憶のメンテナンスや過去問演習をするために
「自習時間」を増やす必要があります。

 

にもかかわらず、
中学時代の僕はずっと塾に行ってばかりで、
自習時間を増やそうとはしませんでした。

僕の高校不合格は、
塾に全て丸投げして自学自習を放棄した
バカな受験生の末路です。

ちなみに僕は、
学校でも塾でも過去問演習の重要性を
教えてもらえませんでした。

一回も過去問を見たことがないまま、
高校入試当日を迎えました。

今の僕では考えられないレベルの
バカすぎる受験生です。

学年1位であろうと偏差値が80あろうと、
自学自習ができない受験生は不合格になるという
良い教訓です。

 

 

僕は、自分のようなバカな受験生を減らしたくて
情報発信を続けているのかもしれません。

 

「自学自習の重要性に気付いてほしい」

「塾や予備校に丸投げするのをやめて、
自分が主役になって受験勉強をしてほしい」

「他人に流されるのではなく、
人生の主導権を自分の手に取り戻してほしい」

 

そう願っています。

 

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