【第1話】大人たちの支配から抜け出した日

こんにちは、KEIです。

 

僕は小さい頃から
父親を恐れていました。

父が怖くて怖くて
仕方がなかったのです。

 

食事をしていると
「箸の持ち方が悪い!」と怒られました。

食事中に水を飲むと
「水を飲むな!」と怒られました。

 

僕は重度の猫舌だったので、
家族の中で食べるのが一番遅かった。

そういう時はいつも、
「もっと早く食べろ!」と怒られました。

 

理由はわからないのですが、
僕は小学生の頃はかなり平熱が低かった。

現在は36度台なのですが、
当時は35度台の前半でした(34度台後半の日も)

 

それが関係しているのかどうか、
僕は熱い湯が苦手でした。

風呂で他の家族が入っている湯の温度だと、僕は熱くて入ることができなかったのです。

 

一度、父親の前で湯に入れないでいたら、
「出ていけ!」と怒鳴りつけられました。

 

いつもなら泣きながら許しを請うところですが、この時ばかりは僕もキレて本当に出ていこうとしました。

(母から止められて家に残りましたが…)

 

大好きな阪神タイガースが勝って喜んでいると、めちゃくちゃ怒られました(父は巨人ファンです)

父が好きな巨人の選手の名前を覚えていないと、めちゃくちゃ怒られました。

僕が好きだった力士が勝って喜んでいると、めちゃくちゃ怒られました。

 

なぜ怒られるのかがわからない。
僕がしている事はそんなに悪い事なのか?

でも、まだ小さかった僕は、
「自分が悪いのだ」と言い聞かせていました。

 

父が怒鳴ったり殴ってくるのは、
僕が悪いんだ。

怒られるのには理由がある。
僕が悪いに違いない。

ずっとそう思い込んでいました。

 

でも、自分が悪いと言い聞かせていたのですが、それでも怒られる理由がわかりません。

 

「何をすれば怒られるのか?」
「何をすれば怒られないのか?」

その基準がわからないのです。

 

褒められたことなんかないので、
何をすれば褒められるのかの基準は当然わかりません。

そして、毎日毎日怒られ続けていたので、
何をすれば怒られるのかの基準もわからないのです。

 

この頃の僕は、幼いながらに、
どうすれば怒られないのかを必死に考えました。

そして、確実に怒られずにすむ方法を思いつきました。

 

この頃の僕が思いついた
怒られないための唯一の方法。

それは、とにかく目立たない事
自分の存在感を消す事でした。

 

存在感を消してしまえば、自分がそこにいる事に気付かれない。そうすれば怒られる事もない。

そういう理屈です。

 

当時僕が住んでいたのは、
父親が働いていた会社の寮でした。

玄関に立てば、
家の隅から隅まで見渡せてしまうほど、
とても狭くて汚い部屋でした。

 

なので、家のどこにいても、
必ず父親の目に入ってしまいます。

そういう状況下で、
僕は必死に自分の存在感を消しました。

 

「絶対に自分の意見を言わない」
「絶対に感情を表に出さない」

そう心がけて生きていました。

 

「怒られたくない」
「怒鳴られたくない」
「殴られたくない」

それだけが僕の望みでした。

 

このような僕の生き方は、
家の外でも続きました。

 

学校でも、親戚の家でも、友達の家で遊ぶ時でも、
僕は自分の存在感を消し続けました。

なぜなら、
大人が怖かったからです。

 

普段は優しい近所のおじさんやおばさんも、
本当は父のように怖いのではないか?

学校の先生も僕の存在に気付いたら、
思いっきり怒鳴りつけてくるのではないか?

 

とにかく、
僕は怒られるのが嫌だった。

怒鳴りつけられるのが嫌だった。
殴られるのが嫌だった。

 

だから、僕は、自分の存在感を消し続けました。

それだけが、僕が安らかに生きられる唯一の方法だったのです。

 

この僕の作戦は成功しました。

家でも学校でも、僕は見事に自分の存在感を消したのです。

 

僕の小学校中学年くらいまでの成績は、
3段階でオール2です。

ずっとオール2でした。

 

3を取ったこともなければ、
1を取ったこともありません。

「ザ・平凡」というニックネームがついてもいいくらいの平凡すぎる子供でした。

 

それくらいに僕は、自分の存在感を消すことに必死だったのです。

 

このような生き方をしていた小学生時代、僕は大人たちから次のような事を教わりました。

・成績が良い生徒は生まれつき頭が良い
・頭の良さは遺伝で大体決まってしまう
・頭の良い生徒は親も頭が良い
・高学歴の子供は親も高学歴

 

大人を恐れていた僕にとって、
大人が言っている事は絶対でした。

だから、教えられた事を
そのまま素直に信じていました。

 

「通知表オール2の僕の頭が良いわけがない」
「両親は高卒。そんな僕が成績を上げるのは無理」
「あんなに恐い父親がいる僕の頭が良いわけがない」
「才能とは無縁の自分には可能性がない」

僕はずっとそう信じていました。

 

また、学校の先生は、次のような事をよく言っていました。

「苦手科目を作らない事が何より大切です」
「毎日全ての科目の復習をしっかりやりましょう!」

 

だから、僕は、この学校の先生の教えを忠実に守り続けていました。

 

できるだけ全科目を均等に勉強するようにして、苦手科目を作らないようにしていました。

そうやって先生の教えを守り続け、僕の平凡な小学校生活が終わろうとしていました。

 

ところが…

この僕の平凡な日常が卒業前に突然破壊されました。

絶対に上がらないと思っていた僕の成績が急に上がってしまったのです。

 

そして、

中学に入学してからも僕の成績は上がり続け、中1の2学期には学年1位になっていました。

小学生の時には約30だった僕の偏差値がこの頃には70を軽く超えていました。

 

しかも、驚くべき事に、

この頃の僕の勉強のやり方は、ずっと先生や大人たちから教えられてきた方法とは完全に真逆でした。

 

それは、

先生や大人たちの教えは絶対に正しいと思っていた僕にとって、とてもショックな現実でした。

 

平凡であり続ける事が僕の正義でした…

大人たちが言ってる事は僕にとって絶対でした…

先生の教えは常に正しいと思っていました…

 

これらの僕の価値観が
全てぶっ壊れてしまいました。

「今まで教えられてきた事は真実ではなかったのか…」

 

今から思うと、僕はこの時、大人たちの支配から抜け出したのだと思います。

言い換えると、自分の人生を取り戻した。

 

「大人が言っている事が常に正しいわけではない」

 

この事実を知った時、

それまでの僕の価値観はぶっ壊れ、
人生の主導権を自分の手に取り戻したのです。

 

では、なぜ僕の成績が
こんなにも急上昇したのか?

 

この頃の僕は、

学校の先生や大人たちから教えられてきた事とは真逆の事をやり始めていました。

 

具体例を挙げると、

学校の先生や周囲の大人たちからは「苦手科目を克服しなさい」と言われていたのに、僕は苦手科目を放置しました。

 

また、

学校の先生や周囲の大人たちからは「全科目均等に勉強しなさい」と言われていたのに、僕は得意科目ばかりを勉強しました。

 

その結果、僕の成績は短期間で一気に上がってしまったのです。

気付いたら中学で学年1位になり、
模試の偏差値は70を軽く超えていました。

 

当時の僕は、当然ですが、
自分の成績がこんなにも急上昇した理由を論理的に説明はできませんでした。

まだ中学生でしたからね。

 

しかし、今の僕なら、
当時の成績急上昇の理由を論理的に説明することができます。

そして、僕の教え子たちも、僕と同じくらいのスピードで短期間で成績を急上昇させてきました。

 

「苦手科目をなくしなさい」
「全科目を均等に勉強しなさい」

これらの先生や大人たちの教えは、
決して間違っているわけではありません。

 

でも、確実に言えるのは、

最初からそれをやってしまったら、
絶対に成績は上がらない
という事です。

 

上記の教えは
「優等生」に適した勉強方法であり、

成績不振に悩んでいる人には
絶対に適さない勉強方法だからです。

 

つまり、

現在の自分の成績によって、
適する勉強法は違ってくるという事です。

 

僕は、このような戦略や思考を
「NEO UNIVERSE」という企画で教えていました。

僕自身の経験はもちろん、
僕の教え子の事例も挙げて解説しました。

 

特に、

高3の4月の時点で20台だった英語の偏差値を、2ヶ月で40近くアップさせて、難関国公立大学(理学部)に現役合格した人の事例がとても好評でした。

 

僕の事例や彼の事例を通して、

成績不振で悩んでいる人が短期間で成績を上げるための方法を詳細に解説しました。

 

上記の僕の教え子は、
高3の4月の時点で英語の偏差値が20台でした。

そして、僕自身も、
最初は30前後の偏差値でした。

 

成績不振で悩んでいる人には、その状況に適した方法があるという事です。

そして、その方法さえ知っていれば、誰でも成績は上げられるという事です。

 

現時点で優秀な成績を出せている人は、
学校や塾の先生の言う通りに勉強していれば、それなりに成績は上がるでしょう。

しかし、僕のような出来損ないは、
学校や塾の先生の言う通りに勉強していては、絶対に成績は上がりません。

 

学校や塾の先生の教えは決して間違っているわけではありませんが、

彼らの教えは優等生に適した方法であって、成績不振で悩んでいる人に適した方法ではない事をよく覚えておいてください。

 

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